戦国ちょっといい話19at SENGOKU
戦国ちょっといい話19 - 暇つぶし2ch533:人間七七四年
10/04/25 01:25:56 rtJtjzQH
天文20年
鳥居忠吉は13歳になる息子鶴之助(鳥居元忠)を連れて駿府に赴き
息子を10歳の竹千代(徳川家康)に近侍させた。

そんなある日忠吉と元忠が共に家康の前にでた。
家康は百舌を鷹のように腕に据えて遊んでおり、元忠を見ると「その方もやってみよ。」と百舌の据え方を教えた。
が、慣れない元忠がなかなかうまく据えることができないでいた為
家康は「その据えようが悪い」と言って元忠を縁側から突き落とした。

それを見た近習たちが「そのような手荒なまねはなりませぬ」と諌めると、忠吉はこれを抑え
「それがし年頃竹千代君を養育したてまつり、朝夕、忠吉々々とお慕いいただいておりますが
 その忠吉の子を、世の常の人ならば少しは遠慮ということもあるべきところを
 思うがままにお叱りになるのは、これこそ天然自然に身に備わった大将のご器量というもの。
 将来は大功たてられる御身なれば、何事も気宇壮大にならせられるよう補佐し奉る事が肝要でござる。
 こんな小事をとやかくお諌め申し上げるには及び申さぬ。
 末頼もしき御生まれ立ちなれば、どなた様にも忠勤を励み、ご幼少なりとも仮初めにも卒爾な事があってはなりませぬ。」
と近習達を諌めたので、人々は皆これに感じ入った。

『寛政重修諸家譜』



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