戦国ちょっといい話19at SENGOKU
戦国ちょっといい話19 - 暇つぶし2ch34:人間七七四年
10/03/26 13:14:47 WG15xbrU
そんな治安が悪かった整備中の江戸城下でのお話

ある虚無僧が市中で托鉢をしているとチンピラ3人ほどにからまれた。
虚無僧は相手は刀を持っているし、第一に騒ぎを起こしてはまずいと考え身を翻しその場から逃げるがいつの世も下層のDQNの習性は変わらないらしく
チンピラたちは面白がって虚無僧を追いかけはじめた。
逃げる虚無僧追うチンピラ
しつこく追ってくるので虚無僧はなおも逃げる
チンピラどもは虚無僧はなおも逃げるのでさらに追う
逃げ……るのも馬鹿らしくなったのでその虚無僧はチンピラどもに向かっていくと刀を奪い、あっという間にそのチンピラどもを斬り伏せてしまった。

そこで騒ぎを聞きつけた捕吏が駆けつけ、その虚無僧を召し捕らえた。
虚無僧は大人しく縄につき取調べをうける事になるのがだが捕吏は名前を聞いて驚いた。
虚無僧「立花宗茂が臣、十時連貞と申す。それがしは騒ぎを起こしてはまずいと一度は逃げ穏便に済まそうと思ったのだが
     いかんせん相手が分を弁えず追ってきてその身を守るため致し方なく応戦した次第である。」
と名乗り、騒ぎの顛末を臆することなく説明した。

そう、この虚無僧は托鉢をして浪人中の主君・立花宗茂の生活費の足しにと家臣の十時連貞が変装していたのである。
相手は浪人中とはいえ以前は10万石越えを大名の家老格。捕吏は対応に困り上役に相談。
その上役も上に話をもっていきとうとう幕臣土井利勝の耳に入るまでになってしまった。
その結果、土井利勝の裁量で十時は無罪放免。立花宗茂は土井利勝の知己を得て御書院番頭として徳川家に仕えることになるのである。

後に旧領にまで返り咲く立花宗茂。そんな宗茂が徳川家に仕えるきっかけになった忠臣のお話でした。


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