10/04/07 20:23:59 3W2LA3C6
とある戦場の超初陣
13歳になる少年が槍を抱えて戦場となるであろう柵の先を眺めていた。
この少年はこの戦が初陣である。今回の任は上司の護衛(戦眺め)である。
この少年、近所の叔父さんから槍術を習っており腕に自信があった。
そしてこの少年の部下(幼馴染)も腕に自信がった。
少年「こんな所にいては一度も刃を交えることなく戦は終わるやもしれぬ。
雑兵の格好をして前線に出てみないか?(゚Д゚)」
幼馴「べ・・・別にあんたの勝手にすればいいんだからねっ!ξ〃Д〃)ξ」
少年「殿!もっと近くで戦場を見たいのですが移動しても良いですか?」
上司「良いけど柵の向こうには絶対いくなよ!いいか!絶対いくなよ!?(;^ω^)」
そしてこの二人が雑兵に紛れ込んだ中、戦闘の火蓋が切って落とされた。
鉄砲の轟音が鳴り響く中敵が迫ってきた。少年等は攻めかかる敵部隊に突入した。
さてこの二人組みだが日頃の修行の成果もあってか雑兵をばっさばっさと薙ぎ払った。
少年は馬から指揮者を蹴り落とし、はぐれた雑兵をまとめて馬上より雑兵小隊の指揮までとりはじめた。
当然その少年に敵が群がってきた。馬上で指揮をとっていた少年、さすがにこれには苦戦した。
そこへ幼馴染が助けにきて敵を一蹴!
幼馴「勘違いしないでよねっ!あんたとの約束を果たしただけなんだからっ!ξ〃Д〃)ξ」
少年「すまねぇ・・・(゚Д゚)」
っとこの少年二人組、13歳ながら最前線で敵勢力と互角以上に渡りあっていた。
距離を置いて戦場を眺める大将の目にもとまった。
上司「あの小童凄いね!!どこの小童か調べてまいれ!」
部下「あー・・・殿、あれは今日殿のお連れした小童でございましょう。
戦が始まってから姿が全く見えませぬ。」
上司「なっ!なんだってー!?虎め!ここまでの器量持ちであったかっ!!」
っとここまでは良いが戦場から帰還後、上司にこっぴどく叱られましたとさ。
加藤清正の初陣風景である。
清正は賤ヶ岳が初陣じゃないよーってお話です。
叔父さん=前田利家
幼馴染=福島m・・・じゃなくて飯田覚兵衛
上司=秀吉
戦場=長篠
以上、戦前戦後の清正本(熊本の図書館にあった本)の中からの抜粋。