10/03/28 18:57:18 oVOies6i
「ああ、そこに居るお主!そう、お主だ、お主!まぁ、こっちに来なされ。」
「?」「何と良い面構えじゃ・・・ピンと来たぞ!」
徳川家康への初出仕を終えた真田信幸は、大久保彦左衛門忠教に呼び止められた。
「間違いない、お主だ!あの神川合戦の折、わしが殿軍となって退却したが、その際にわずかな手勢で
我らを追撃する武者がおった。
そやつは片手で大長刀を振り回し、風切る音が我らまで届き、身の縮む思いがしたわ。わしの愛馬は
日頃自慢の速足なのだが、そいつさえもわしと一緒に躍り上がるように浮き足立って逃げたモンだ。
流石は真田の嫡男よな!」
信幸は彦左衛門の言葉に苦笑した。
「それは、私の親戚の矢沢但馬守頼康(妖怪ジジイの子)でしょう。私は小勢で追撃戦仕掛けるとか、
そーゆーアレな真似は苦手でして。」
ア、ソウナノ?(´・∀・`)
リアル無双の人の謙虚なムコ殿の話。さて、真相や如何に?