戦国ちょっといい話18at SENGOKU
戦国ちょっといい話18 - 暇つぶし2ch930:仙台藩百姓
10/03/22 10:38:38 Ce8/ok1R
慶長十六年十月二十八日に陸奥に津波が押し寄せ家屋や人馬が流され死者を多く出した
この日、伊達政宗公は肴を求める為に侍を二人を海に遣わした
二人は漁師を集め釣り舟を出さんとしたが、漁師は
「今日は潮色が異常で天気も悪いので舟は出したくない」
と申すので一人は「尤もである」と応じて漁を中止する
しかしもう一人は
「主命を請けて行かぬは主君を侮る者だ。止める事はならぬ」
と漁師6~7人に強いて出航させた
舟が数Km進んだ時だった、突然海面が天をつくほど盛り上がり大波が山の如く押し寄せる
侍と漁師達は肝を消失し茫然自失するところ、船は上手く波の上に乗って沈まず
しばらくすると波の平らかなるところに至る
この時心を静めて眼を開いて見ると、漁師達の漁村近くの山上にある松の傍らにいた
とりあえず舟を松に繋ぐ
そして波濤が去ると舟は松の梢に取り残されていた
その後、漁師達は山を下って麓の村に向かったが
村は何も残らず流失し、逃げ延びた者もなく全員波に沈んで死んでしまった
政宗公はこの事を聞き、生き残った者達に俸禄を与えたのであった
この話しを聞いた徳川家臣後藤庄三郎光次は家康の御前で言上し
「彼らは主命を重んじたからこそ災難を免れ福を得る事が出来た」
と語ったと言う


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