10/02/20 15:08:10 JgfK9EZ7
では政宗さん伝説
昔むかしの、伊達政宗がまだ若かった頃のこと。
相馬氏との合戦で敗北した政宗は城へと撤退したが、途中家来たちとはぐれ
政宗一人になってしまった。
しかし後ろから追っ手が迫り、角田の佐倉まで来た頃には、補足されるのはもはや時間の問題であった。
丁度その頃、森の中で一人の木こりが臼を作っていた。
政宗はその木こりを見つけると、「俺をかくまえ!」と、頼み込んだ。
木こりは作りかけの臼をひっくり返し、その中に政宗をかくまった。
そこに相馬の追っ手が現れる!
「木こり、ここを武者が通らなかったか!?」
「さ、さあ、わしはずっとこの臼を作っていたもので…」
木こりは怪しまれないよう、ゆっくりと作業を続けた。そして必要も無いのに、
臼の周りの溝を掘り込み始めた。
この様に臼を作り続けている木こりに追っ手も疑うことをせず、別の場所へと行ってしまった。
おかげで政宗は難を逃れ、城へと戻ることが出来他のだそうだ。
こんな事があったため、角田の臼には今でも、周りに溝が彫り込まれている。