戦国ちょっといい話18at SENGOKU
戦国ちょっといい話18 - 暇つぶし2ch664:人間七七四年
10/03/14 13:29:52 T5fWAAOp
ザビエルが洗礼を施した日本人の中に、ロレンソと呼ばれる者が居た。
彼は片目が完全に見えず、もう片方もほとんど見えなかった。
ほぼ盲目と言って良い彼は、琵琶法師として平家物語等を語り、日本の古事に通じていた。

彼は改宗後、ひたすらキリスト教を布教する事が自分に与えられた指名と考え、ポルトガル語を学び、
宣教師達の通訳として、自らも日本人への宣教師として、ザビエルの後を継いだトーレスの右腕と言う
べき存在となっていた。

イエズス会の布教記録である「日本史」を書いたフロイスはこう記述する。
「彼は大層高い学識のある僧侶と討論したが、デウスの御好意によって一度も負けたことはなかった」
「彼は自分に答えられない問いがあった場合、機転を利かせてこう言った『貴方達が尋ねられた事に私
が答えるのはたやすい事です。ですが、貴方達にそれを言って理解出来るかどうか……今日の所は私が
答えただけの知識で我慢なされよ。また後日、神の導きがあれば、その問いに答える機会もあるでしょ
う』と。そしてその夜、司祭トーレスに、『その問い』について尋ね、後日に備えたのである」
このような人であったから街に出て、彼の面相について嘲笑う人も多かったが、彼の説教を聴けば誰も
が彼の言葉に心を動かされたのである。


……いや、皆突っ込みたいところはわかる。(^^;
だが、フロイスはこれを「良い話」として記述して、ロレンソを「知識と知恵と人格とを兼ね備えた素
晴らしい人物」として記述しているんだ。

なんつーか、これを良い話としてしまう辺りがフロイスのフロイスたる所以なのかなぁ、と思う。
まぁ、明らかに悪い話なんだが、フロイスさんが「良い話じゃないかっ!!」と言い張っているので良
い話スレに。

「僧侶の嘘を方便と言う」はキリスト教でも通用するらしいロレンソさんのお話でした。



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