09/04/20 14:10:08 2GRPpkiy
あんちら様の話
真田幸隆が戦に出かけて家を留守にしている間に、
幸隆の娘が天狗に見初められその子供を産んだ。
戦から帰ってきた幸隆は当たり前だが激怒して生まれたばかりの子供を
雪が降り積もる庭へと全力で放り投げた。
ところが流石は天狗の子と言うべきか
子供は転びもしないでピョコンと雪に着地して
ニコニコ笑うと幸隆にお辞儀をした。
何度繰り返しても平気で雪に着地してニコニコ笑う。
そうしている内に幸隆はこの不思議な子供が気に入って十文字の槍を与えた。
子どもは大喜びで、戦にはいつもその槍を持っていった。
そして大いに活躍した。
この子どもはあんちら様と呼ばれているが、
後に真田幸村と言う名前で大いに武名を立てたそうな。
という小さい頃俺が亡くなった婆ちゃんから聞いた話なんだが
最近までなぜか史実の真田信繁(幸村)と頭の中で一致しなかった。
ていうか幸村って幸隆の息子の昌幸の子だよな。
しかし幸隆の娘の子として話は聞いてるんで直さないでおく。
赤ん坊だろうと容赦しない真田一族の……良いのか悪いのかゆるい感じの不思議な話