09/04/16 16:58:03 FOt7tlOD
ある時、聚楽の大広間に大小名が出仕して、四方山の話しをしていた。
その時の事。
前田利家が、いつものように押し黙り、皆との会話に加わらない上杉景勝に向かって、
こんな事を言い出した。
「かつてあなたは、織田軍による越中魚津城攻め(天正10年(1582))の折、魚津城の援軍して
山ノ下の難所を越えられ、天神山まで進出されましたな。
その折、中々のお手柄であったと聞いております。
…ですがそれも、我々が末森の合戦(天正12年(1584))で、能登の末森城への援軍として向かい、
佐々成政の軍を追い散らして、末森城に堂々と入城した功の前では、天神山の件など小さすぎて、
これは比べ物になりませぬな。」
この時この周りにいた者達、利家のあまりに傍若無人な発言に、皆、押し黙ってしまったそうだ。
前田利家の暴言のお話