09/04/12 16:43:06 S0M5Zr8c
黒田如水の息子に宛てての言葉。
黒田如水が臨終の時に、倅の長政にこう言ったそうな。
「息子は父に及ばぬと言うけれども、お前は私よりも5つ優れている点がある。
1つは、私は時の天下人に疎まれ、三度も篭居したけど、お前はその時々の天下人に信頼されている。
2つ目は、私は12万石しか得られなかったが、お前は50万石もの大領を得た。
3つ目は、私は自らの手であげた武功はないが、お前は数多くの武功を上げている。
4つ目は、私は無分別者であるが、お前は分別者だ。
5つ目は、私はお前以外男子はいなかったが、お前は3人もの優秀な男子に恵まれている。」
と、まあここで終われば、父親が息子を認めたいい話なのだが、すんなり行かないのが如水クオリティ。
「さりながら、お前より私の方が優れているのが2つある。
1つは人の使い方だ。今私が死ねば、家中一統「残念だ」と嘆くであろうが、逆だったら「如水様がおられるからいいか」で終わるだろう。
お前は人の使い方が悪いからその点は治しなさい。
もう1つは、私は博打が上手いが、お前はとことん下手だと言うことだ。
関ヶ原の時、私はお前を見殺しにしてでも博打を打とうと考えたが、お前には出来まい。それがお前の劣るところだ」
息子の性格を良く見ていると言えばそれまでだけど、長政も顔が引きつっていたかもなぁ。
特に最後の部分に関して言えば、有岡城の一件で絶体絶命に陥ったんだから余慶にね・・・。