戦国ちょっと悪い話8at SENGOKU
戦国ちょっと悪い話8 - 暇つぶし2ch478:人間七七四年
09/04/07 13:30:48 oknNq9F/
渡会永弘という御師が淀川で船に乗ろうとした時のこと。
先に乗っていた武家と思しき連中が「この船は急ぎの船だからお前らなんて乗せてらんないんだよ」と文句を付けてきた。

それでも何とか乗船出来た度会だが、彼の召使と先ほどの連中が喧嘩を始めてしまった。
連中の余りの態度に度会自身もプッツンしてしまったが、船に乗っていた人たちが慌てて何とか騒ぎを収めた。

その後、船が2里程進むと堤の上に多数の軍勢と椅子に座っている人物が見えた。
その人は使いを出して船を停泊させた。
使い、曰く「堤の上に居るのは森勝蔵です、伊勢神宮の御師である貴方に無礼を働いたのは我が家の家臣なのです
どうぞ、貴方様の気の収まる様に処分してください」

渡会は船を下りて長可の所まで行くと畏まってこう言った
「貴方様の気持ちはとてもありがたく思います、しかしながら先ほどの悶着と私が神宮の御師である事はなんの関係もありません。
むしろ此方から侘びねばなりません。私達が船に乗ったから起こったことですので、どうかお許しを。」

これを聞いた長可は
「長年、神宮を信奉してきたので家来がその関係者に迷惑をかけたとあれば恐れ多く、ブッ殺してしまおうかと
思っていたのですが、貴方が謝ってきたのならこれ以上、どうこう言うのは無礼にあたるでしょう、わかりました。」
と返した。

渡会は船に戻ったがよくよく考えれば不思議な事がある・・・
「なぜ、森殿は堤の上に居たのに船の中の出来事をお知りになっていたのだろうか?」

鬼武蔵の気味の悪い話


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