08/11/02 06:30:59 KMmQBQdo
>>649
─長慶の命に応じ、十河勢と安宅水軍は洛中に入る。
しかし、出陣の前だというのに主将たる一存と冬康は浮かない顔である。─
冬康「いやよぉ~」
----「久しぶりの洛中だってのに戦に狩り出されるなんて…」
----「ったく、水軍ってのは自由気儘なのがウリなのに、これじゃあ侍稼業と同じだぜ~」
一存「…軽口は慎めよ、神太郎の兄者」
冬康「まったくよぉ、お前も相変わらず愛想の無い顔つきだぜ…」
----「さらに胸クソ悪ぃのはあの松永弾正とか言う小物が俺たちを呼びつけたって事だっての」
一存「…千熊の兄者の思し召しだから仕方ないだろ」
----「いい加減五月蝿いから黙ってくれよ」
─憎き宗三入道を討ち果たす、そう聞いても何か引っかかるものがあった。
宗三入道を討つのに、なぜ近江路を行軍せねばならないのか。
弾正に体良く利用されているのでは…。そうこう考える内に、長慶の屋敷に着く。─
冬康「オッス、千熊の兄者!!」
一存「…千満の兄者もご同席か」
----「ところで、我らは近江路を北に攻め上がり観音寺城を窺えと下知が下ったが」
……どうしてだい、又四郎?
我らは宗三入道を討つのに、何で関係の無い近江路を北上するんだ
そもそも、そんな下知を誰が…
長慶「……(バキッ!!)」
─普段は温厚な長慶が、珍しく手に持っていた扇子を圧し折った。
弟たちの驚く顔も気にせず、長慶は無言で怒気を露わにする。─
長慶「(…あの小人めッ!!)」
----「(管領代の六角を焚き付けて、我らの力を削がんと為すかッ!!)」
----「(小者風情が、この小者風情がッ…!!)」
あ、兄者?
私が、弾正を…
長慶「…又四郎ッ!!」
一存「…畏まりました」
─ひと言答えると、一存は洛外へ向かっていた松永軍を追いかけて行った。─
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(中の人よりお詫び)
(リアルの方で急用ができまして、先週はほとんど顔を出すことが出来ませんでした。)
(まず、そちらをお詫びします。なお、急用の方は何とかひと段落付きましたんで参加できそうです。)
(少々レスなど遅れ、進行に不都合が起きるかもしれませんが、皆様に極力ご迷惑を)
(お掛けしないようにしていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。)
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