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◇細胞内の情報伝達 抑制の仕組み解明…がん治療へ応用期待
体の中の様々な活動を調節する細胞内の情報伝達システムの要「Gたんぱく質」の
働きを抑える仕組みを、奈良先端科学技術大学院大の伊東広教授らが解明した。
がんやホルモン過剰などの治療薬開発へ応用が期待される。
米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
細胞の表面にある受容体と呼ばれる鍵穴にホルモンなどがくっつくと、
細胞膜の内側にあるGたんぱく質が働いてその情報を細胞内に伝える。
この働きが異常になると、がんやホルモン過剰などの病気になる。
伊東教授らは、Gたんぱく質の情報伝達作用を阻むことで知られる化合物の一種を
人のGたんぱく質に加え、大型放射光施設「スプリング8」で解析。
Gたんぱく質は、情報を受け取るとGDPという物質をはき出し、GTPという物質を
取り込むことで活性化するが、この化合物がGDPやGTPの往来する出入り口を
ふさいでしまい、情報伝達の働きができなくなることがわかった。
(2010年7月19日 読売新聞)
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▽記事引用元
URLリンク(osaka.yomiuri.co.jp)
YOMIURI ONLINE配信記事
▽関連リンク
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URLリンク(www.naist.jp)