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【医療】指定難病の潰瘍性大腸炎 新治療法へ道 浜松医大などが共同研究 - 暇つぶし2ch1:白夜φ ★
10/07/20 00:45:28
指定難病の潰瘍性大腸炎 新治療法へ道 浜松医大などが共同研究
2010年7月19日

厚生労働省指定難病(特定疾患)の潰瘍(かいよう)性大腸炎は、免疫細胞が分泌する
タンパク質の一つを増やすと大腸の粘膜を保護する物質が作られ、症状を改善できることが、
浜松医科大第一内科の杉本健助教(42)と米ハーバード大の共同研究で分かった。
杉本助教は炎症部分にだけ、このタンパク質を増やす方法も開発しており、
新しい治療法につながると期待される。

杉本助教は、自然に潰瘍性大腸炎を発症するマウスの大腸で、
タンパク質のインターロイキン22(IL-22)と結合する受容体が多く存在することを発見。
IL-22と大腸炎の関係に注目した。

実験でマウスの大腸のIL-22を増やすと、受容体と結合して細胞内にある
情報分子STAT3を活性化した。STAT3は、粘膜を保護する働きがある物質のムチンを作る
杯細胞を増加させ、できたムチンによって症状は改善された。逆にIL-22を中和することにより
STAT3を抑制すると、症状は悪化した。

杉本助教はこれらの実験からIL-22、STAT3、ムチンと、症状の関係を解明。
IL-22で症状を改善できることを示した。

潰瘍性大腸炎の治療法は現在、抗炎症剤や免疫抑制剤で炎症を抑えるのが主流。
これに対し、IL-22の働きを生かし、粘膜を保護することで症状を抑えるのは、
まったく新しい考え方だ。

IL-22は、腸以外では別の働きをしており、単に与えただけでは別の臓器に副作用が
出る恐れもあるが、炎症部分にだけIL-22遺伝子を導入する方法も開発した。

杉本助教は「ヒトでもマウスと同じであることを確認し、
遺伝子導入の倫理的課題を解決した上で、新しい治療法につなげたい」としている。

 滋賀医科大大学院の安藤朗教授(消化器免疫学)の話

われわれもIL-22の発現が潰瘍性大腸炎の病変粘膜で増強していることを
見いだしていたが、IL-22が何をしているのか分からなかった。
この研究はIL-22の機能を明らかにしただけでなく、局所投与による効果を確認し、
将来の臨床応用への可能性を示した点が画期的だ。

 潰瘍性大腸炎  大腸の粘膜に潰瘍などができる炎症性疾患。
 国内の患者数は2008年度で約10万人と報告され、毎年約5000人増加している。
 腸内細菌や、外敵から身を守る免疫機構の異常、食生活の変化などが関与すると
 考えられているが、原因は不明。

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▽記事引用元
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
中日新聞(URLリンク(www.chunichi.co.jp))配信記事


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