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京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)のニホンザルが
原因不明の出血症で大量死していたことが9日、分かった。
2008年3月~10年4月に38匹が死に、
01年7月~02年7月にも6匹が死んだという。
ニホンザル以外のサルやヒトへの感染は確認されておらず、
同研究所の平井啓久副所長は「未知の疾病とみられるが、
ヒトに感染するエボラ出血熱のような感染症とは異なる。
ニホンザル特有の疾病の可能性が高い」としている。
同研究所によると、死んだサルの主な症状は、
臓器や鼻粘膜からの出血、暗褐色で泥状の便など。
ほとんどの場合、血小板の数がゼロになっていたほか、
白血球、赤血球が著しく減少、極度の貧血状態だったという。
原因は調査中だが、発生場所は研究所の屋内飼育室、
屋外放飼場など3カ所に限られており、
ニホンザル特有の未知の病原体による感染症の疑いが強いという。
発症したサルのほとんどが死んだものの、生き残ったサルもおり、
今後は他の研究機関とも連携しながら血液などを分析して原因を調べ、
疾病の拡大防止にも努める。
時事ドットコム
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