10/07/09 14:52:33
最後の氷期が終わり、現在の間氷期に移行する
1万7500年前から1万5000年前には、
北太平洋で南からの海流が水深2500メートル程度まで
深く沈み込んでいた可能性が高いことが分かった。
海洋研究開発機構や米ハワイ大などの研究チームが、
海底堆積(たいせき)物の調査データとコンピューターのシミュレーションで解明し、
9日付の米科学誌サイエンスに発表した。
地球の気候は大気と海の大循環により、
熱が運ばれることで成り立っており、
現在、深海に沈み込む海流は北大西洋と南極大陸周辺にしかない。
過去の循環の変遷を解明できれば、
将来の気候変動をより正確に予測できると期待される。
1万7500~1万5000年前は、
北米大陸の氷床が氷山となって北大西洋に流出し、解けるとともに、
大気中の二酸化炭素濃度が上昇したことが知られる。
海洋機構の岡崎裕典研究員らによると、北大西洋では当時、
大量の氷が解けて海水の塩分濃度が低下し、
密度が小さくなって深海に沈み込む流れがストップ。
このため、南からの海流が弱くなり、
中米付近を介して北太平洋側の降水量が減少。
塩分濃度が上がり、密度が高くなって深海に沈み込む流れができたという。
時事ドットコム
URLリンク(www.jiji.com)
JAMSTEC>プレスリリース
URLリンク(www.jamstec.go.jp)
Science
Deepwater Formation in the North Pacific During
the Last Glacial Termination
URLリンク(www.sciencemag.org)
※依頼がありました。
スレリンク(scienceplus板:257番)