【原油流出】 原油流出でメキシコ湾のクジラが絶滅?at SCIENCEPLUS
【原油流出】 原油流出でメキシコ湾のクジラが絶滅? - 暇つぶし2ch2:あんたレスφ ★
10/05/25 00:08:45
>>1 の続き

流出した原油は、マッコウクジラだけでなく、イルカなど他のクジラ目の動物にも様々
な形で影響を与える可能性がある。まず、海洋哺乳類は海面に浮上して呼吸する必要
があり、油膜の中を通って浮上すると有毒物質を肺に吸い込む恐れがある。また、今回
の事故で流出した原油から気化して海面に立ち込めるガスは、成熟したクジラさえ気絶
させて溺死させるほど毒性が強い可能性がある。最後に、マッコウクジラが捕食する魚
やイカなどが原油で汚染されるため、クジラの食餌が影響を受け、また健康な子どもを
育てにくくなる場合もある。

米国海洋大気庁の海洋哺乳類の健康および座礁対策プログラムのコーディネーターを
務めるテリー・ロールズ氏は、「食物網を通じて原油由来の化学物質の汚染が広がるの
を非常に懸念している」と話す。

過去の研究から、2010年4月20日にディープウォーター・ホライズンが爆発し原油が流
出する以前には、メキシコ湾に生息するマッコウクジラの少なくとも一部が同採掘基地
の周辺を泳いでいたことが確認されている。テキサス工科大学のゴダール・コディング氏
は、「2000~2005年には、ちょうどその海域に常に約300頭のマッコウクジラがいたことが
わかっている」と話す。

メキシコ湾の原油流出事故は、1989年のタンカー、エクソン・バルディーズ号の石油流
出事故でアラスカのプリンス・ウィリアム湾のシャチが受けたのと同程度の被害をマッコ
ウクジラに与える可能性があるとの意見もある。

アメリカ、アラスカ州にある北部湾岸海洋協会(North Gulf Oceanic Society)の海洋生物
学者クレイグ・マットキン氏が率いた2008年の研究によると、エクソン・バルディーズ号の
事故後に生息数が40%も減少したシャチの個体群もあったという。現在でもその個体群は
以前の水準まで生息数が回復しておらず、数十年後には絶滅する可能性が高いとマット
キン氏は推測する。

「その個体群では回復不可能なほど多くのメスのシャチが死んでしまい、まだその数は
元に戻っていない」。今回のメキシコ湾の原油流出によってこの1年で3 頭を上回る数の
する可能性があると同氏は懸念する。

海洋哺乳類がメキシコ湾の原油流出の影響を現在受けているかどうかは明らかになっ
ていない。沿岸部に生息する種類のハンドウイルカ数頭が海岸に打ち上げられ、原油が
その原因ではないかと疑われているが、明確な因果関係は確認されていないと米国海
洋大気庁のロールズ氏は説明する。「海岸から離れた沖合の海に生息し、海中深く潜る
習性を持つマッコウクジラなどのクジラは、油膜の発生源近くに生息するため、その影響
を直接受けていることは間違いない」。

しかし、クジラはほとんどの時間を海中で過ごすため、死体が海岸に打ち上げられること
は少なく、クジラの死体や、原油の被害を受けたクジラを見つけるのは難しい。「原油回収
作業と海洋哺乳類の観察の一環として空中からの調査が行われているが、その調査でク
ジラの死体が浮いているのを発見したら報告してほしいと依頼している。それが死んだマッ
コウクジラを見つける最も確実な方法だと思う」。


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