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「しっとり肌」保つたんぱく質を発見 研究所チーム
2010年5月23日11時0分
皮膚の表皮細胞同士をぴったりくっつけて水分の蒸発を防ぎ、「しっとり肌」を保つたんぱく質を、
自然科学研究機構・生理学研究所のチームが突き止めた。
温度を検知するセンサー役のたんぱく質がこうした「皮膚のバリア機能」も担っていた。
冬の乾燥肌は、皮膚の温度低下でこのたんぱく質の働きが悪くなることも要因と考えられ、
肌荒れや皮膚病の改善法の開発につながる可能性がある。
同研究所の曽我部隆彰助教、富永真琴教授らは温度センサーとして知られる
たんぱく質「TRPV4」に注目し、このたんぱく質をもたないマウスを調べた。
すると、皮膚の表面の細胞同士の結合が異常になってすき間ができ、
皮膚からの水分蒸発が大幅に増えていた。
このたんぱく質にはカルシウムを細胞に取り込む働きもある。
チームは、細胞に取り込まれたカルシウムが別のたんぱく質を介して細胞同士の
結合にかかわっていることも突き止めた。成果は米専門誌に発表する。(瀬川茂子)
▽記事引用元
URLリンク(www.asahi.com)
asahi.com(URLリンク(www.asahi.com))
▽画像リンク
皮膚の細胞同士はふつうはぴったりくっついている(左)が、
TRPV4がないマウスの細胞間にはすきまがある(右)=曽我部隆彰助教提供
URLリンク(www.asahicom.jp)
▽関連リンク
生理学研究所
皮膚のかさつきを防ぐ温度センサーの働きを解明
URLリンク(www.nips.ac.jp)