10/05/20 08:18:44
板垣さんの超新星天文界貢献
軽い星の爆発理論裏付け
山形市在住のアマチュア天文家・板垣公一さん(62)が2005年に発見した「超新星」が、
太陽の8倍以上の質量を持つ星の爆発の中で、観測史上、最も軽い星だったことが
明らかになり、20日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。
広島大宇宙科学センターの川端弘治准教授らのグループによる研究でわかった。
板垣さんは「天文界に貢献できて、うれしい」としている。
研究で用いられた超新星は、板垣さんが2005年7月17日に発見し、
国際天文学連合(IAU)に命名された「2005cz」。重い星が、生涯の最後に起こす
大爆発は「超新星」と呼ばれる。川端准教授によると、太陽の8~12倍と比較的軽い
超新星は、理論上では多く存在すると予測されていたが、大変に暗いため、
どの研究者も観測できていなかったという。
板垣さんが、「2005cz」を見つけた時、きっかけになった画像では、超新星は銀河の中で
ごくわずかに、もやのように写っていた程度だった。
しかし、異変を感じた板垣さんは、露出を長くして何枚も画像を撮影し、超新星を発見した。
地球との距離が、1億光年と近い場所だったことが幸いしたという。
その後、川端准教授らの研究グループが、ハワイのすばる望遠鏡で詳細な観測を
行ったところ、太陽の10倍程度の質量を持つ星の爆発だったことが判明。
爆発後、急激に減光したが、これは軽い星だったため、放出物質が少なかったことも
わかった。
今回の研究結果で、星の進化理論の検証につながるほか、超新星が宇宙の進化に
与えた影響を研究する上でも重要な手がかりになることが期待されるという。
板垣さんは、2007年にも、自身で見つけた超新星の連続爆発で、ネイチャーに
掲載された経験を持つが、「二度とあり得ないと思っていたことが起きた。アマチュアの
発見報告に反応して、海外の大望遠鏡でも観測してもらえるのがうれしい」と喜んでいる。
今月15日には、60個目の発見(IAU認定)となる超新星「2010cr」で、自身が持つ
国内最多記録を更新した。
夏至に近づくにつれ、観測時間が短くなるのが悩みだが、地球に比較的近い
アンドロメダ銀河に現れる超新星を見つけるという目標に向かい、星空のパトロールを
続けている。
ソース:読売新聞
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
画像:星図を手に超新星発見の経緯を話す板垣さん
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
Nature A massive star origin for an unusual helium-rich supernova in an elliptical galaxy
URLリンク(www.nature.com)