10/05/17 23:13:54 eXpjFlm6
>>85
例えば、イオンエンジンが復旧しなかった場合、地球がはやぶさに追いつく3年後に回収するプランがあった。
この場合は、地球の方がゆるやかにはやぶさに追いつくので相対速度はゼロに出来たはず。
また、火星への最終加速に失敗した「のぞみ」が選択した方法を加速ではなく減速に使う方法も有りえる。
エネルギーを公転傾斜角に変換する軌道を取って、地球に何度も接触、減速スイングバイを行う。
軌道計算の魔術師、川口教授の魔法の呪文「時間はエネルギー」ですね。
…ただし、満身創痍で明日をも知れないはやぶさが、今後3年にも渡る年月と軌道遷移に耐えられるかどうか、
地球を何度も接触する精密な軌道に入るだけの残燃料があるかどうか、
それを考えたら、現実にはほぼ不可能かと。
そもそも、再突入カプセルの回収が最優先である「はやぶさ」ミッションにおいて、
カプセルを二の次に、それだけの危険性と年月を費やし、
元々全く考慮されていなかった「はやぶさ」本体の回収を目指すのはナンセンス。
仮に地球周回軌道に投入できても、本当に地球に回収できるのは、月に恒久有人基地が運用されるほど遥かな未来の話になりますよ。