10/05/07 03:30:12
約3万年前に絶滅した旧人「ネアンデルタール人」のゲノム(全遺伝情報)を
骨の化石から解読したところ、現生人類とわずかに混血していたと推定されるとの
研究結果をドイツのマックス・プランク進化人類学研究所や米バイオ企業などの
国際チームが7日付の米科学誌サイエンスに発表した。
旧人と現生人類は数十万年前にアフリカで共通の祖先から枝分かれした近縁種で、
ある時期、地球上で共存していたとされる。混血の有無は人類学上の論争の一つで、
これまでは無かったとする説が有力だった。
今回の研究では、両者のゲノムの比較で現生人類だけに特徴的な遺伝子も判明。
今後、人らしさとは何か、絶滅と拡大の命運を分けた鍵は何だったのかという理解が進みそうだ。
研究チームは、クロアチアの洞窟で見つかった約4万年前の旧人女性3人の骨粉標本を分析し、
ゲノム全体の約60%を解読した。
一方でアフリカの南部と西部、フランス、中国、パプアニューギニアの現生人類5人のゲノムも解析。
旧人と比較した結果、枝分かれの地であるアフリカの人より、
それ以外の現生人類の方が旧人のゲノム配列に似ており、
ゲノムの約1~4%が旧人由来と推計された。
ゲノム解読に使われた約4万年前のネアンデルタール人女性3人の骨の化石
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記事引用元 2010/05/07 03:02 47news.jp 【共同通信】
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