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【ワシントン=山田哲朗】米食品医薬品局(FDA)は29日、
米デンドレオン社のがん治療ワクチン「プロベンジ」を認可した。
がんを予防するワクチンはすでに子宮頸(けい)がん用が認可されているが、
治療目的のワクチンが認可されたのは初めて。今後、様々ながんで同様の手法が広がる可能性がある。
このワクチンは、患者から採取した免疫細胞をがん細胞の目印となるたんぱく質にさらした後で注射する。
その結果、患者自身の免疫機構が、がん細胞を攻撃するのを促す。
512人を対象にした臨床試験では、進行した前立腺がん患者の生存日数を4か月あまり延ばす効果が認められた。
このワクチンを数年にわたって審査してきたFDAは「これまで有効な治療法が限られていた
前立腺患者にとって新たな選択肢となる」としている。
(2010年4月30日19時38分 読売新聞)
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