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自殺者の7割が精神科受診 抗うつ剤副作用疑う声も
自殺で亡くなった人の7割は精神科を受診し治療中だったことが、全国自死遺族連絡会(田中幸子世話人)の
遺族への聞き取り調査で分かった。12年連続で自殺者が3万人を超える事態に、政府はうつの早期受診
キャンペーンに乗り出している。予防効果を上げる治療の在り方などが問われそうだ。
連絡会は2008年、仙台市の藍(あい)の会など自死遺族の集いを開く自助グループや、遺族らが発足させた。
現在は26グループ、約900人が参加している。
調査は06年7月、藍の会が独自に始め、連絡会発足後は各グループも実施。遺族から寄せられた電話や
手紙、対面での相談をきっかけに、自殺者が精神科を受診していた例が多いことに着目した。
今年3月までの調査では対象となった1016人の自殺者のうち、精神科を受診、治療中だった人は701人で、
69.0%を占めた。
藍の会が単独で調査していた07年末までの「受診率」は51.9%だったが、連絡会発足後の08年1月以降は
883人のうち632人と、71.6%に上った。
連絡会によると、自殺者のうち飛び降り、飛び込みは197人。自宅のあるマンションから飛び降り自殺を図った
場合は、全員が受診していた。
その多くは抗うつ剤などを1回5~7錠、1日3回(一部はほかに就寝時も)服用し、女性の割合が高いことも
特徴。「もうろうとした状態での衝動的な行動だったのでは」などと、副作用への疑いを口にする遺族も多いと
いう。
調査とは別に、自殺への不安などで悩む人の藍の会への相談では「うつの薬が効かないと受診先で種類を
増やされ、1日に40錠服用している」との実例もあった。
藍の会代表も務める田中さんは「受診は増えても、自殺は減っていないのが実情。自殺予防はうつ対策からと
キャンペーンを展開する前に、国はしっかりと調査をやってほしい」と訴えている。
ソース
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グラフ
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