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◇死者 季節性の数十分の1以下
4月24日 19時16分
新型インフルエンザがアメリカやメキシコで確認されて24日で1年になります。
国立感染症研究所が新型インフルエンザによる国内の死者の数を推計したところ、
およそ200人となり、多い年には1万人以上が死亡する季節性インフルエンザの
数十分の1以下だったことが初めてわかりました。
インフルエンザの流行では、患者が検査を受けないまま死亡したり、感染と死亡との
因果関係が明らかでなかったりして、正確に死者の数を把握することが難しいため、
国立感染症研究所が毎年、人口動態統計を基に死者の数を推計しています。
この方法で推計すると、季節性インフルエンザの死者の数は、
多い年には1万人を超えますが、ことし2月までの新型インフルエンザでは、
死者はおよそ200人となり、季節性インフルエンザの数十分の1以下だったことが
初めてわかりました。専門家は、医療機関でタミフルなどの治療が迅速に行われたことや
学級閉鎖などで重症化のリスクの高い中高年に感染が広がるのを防いだことが、
死者の数を減らすことにつながったとみています。
国立感染症研究所の安井良則主任研究官は「日本の死者数は欧米に比べ非常に少ない。
医療機関で対策を取り、迅速な治療をできたことが死亡者を少なくできた大きな要因だろう。
患者の多くが、重症化のリスクの高い高齢者でなく比較的体力のある若い世代だったことも
影響していると考えられる」と話しています。
▽記事引用元
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
NHK(URLリンク(www.nhk.or.jp))
画像:国内のインフルエンザによる死者(推計)
URLリンク(www3.nhk.or.jp)