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広島大大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授(分子栄養学)が2010年度、
広島県三原市名産のタコを使って、健康食品としてのタコの可能性を探る研究に
取り組む。
タコには、大腸がんや肥満などの抑制効果が期待出来るとされるビタミンB6が
豊富に含まれており、タコをマウスやラットに与える動物実験で効果を検証する。
加藤教授によると、これまでの研究では、ビタミンB6に様々な疾病への予防的
効果が報告されているが、食品としてのタコ自体の効能に関する研究はほとんど
なかったという。
今回の実験には、三原市漁協の協力を得て、同市沖で取れたタコを使用。タコ
の摂取が、大腸がんなどの腸内疾病や食物アレルギー、動脈硬化、肥満、糖尿
病などにどう影響するかを調べる。また、タコの頭や足、いぼなどの部位ごとに成
分の傾向を分析し、健康食品開発に役立てる。事業費は264万円。
加藤教授は「食生活の欧米化に伴って、日本人のビタミンB6の摂取量は減少
傾向にある。今回の研究がタコを使った新たな名産品の開発に役立ち、地域の
活性化につながればうれしい」と話している。
ソース:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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