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◇熱帯低気圧、温暖化で強力に IPCC報告書を裏付け
海洋研究開発機構と東京大の共同研究チームは22日、雲の生成や消滅を再現できる
計算モデルを使って温暖化による影響を解析した結果、台風など熱帯低気圧の発生数は
減少するものの、より強力な熱帯低気圧の割合が高くなることが分かったと発表した。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書の記述を裏付ける結果だという。
同機構の大内和良特任技術研究副主任は「このモデルを使えば、
より精度の高い気候変動予測が期待できる」と話している。
研究チームは、積乱雲の生成や消滅を計算できるモデルを開発。
温暖化を想定した温室効果ガスや海面水温などの条件を入力し、
スーパーコンピューター「地球シミュレータ」で計算した。
21世紀末に二酸化炭素濃度が倍増すると仮定した場合、
熱帯低気圧の発生数は2004年のデータとの比較で約65%に減少した。
一方、最大風速が大きく最小気圧が小さい、より強力な熱帯低気圧が占める割合が高くなった。
気象に大きな影響を与える雲の高度は、強い熱帯低気圧ほど高くなることも確認した。
2010/04/22 19:30 【共同通信】
▽記事引用元
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▽関連リンク
JAMSTEC 海洋研究開発機構
2010年 4月 22日
雲の組織化を直接計算できる数値モデルを用いた温暖化想定実験で
熱帯低気圧の変化予測に大きな一歩
URLリンク(www.jamstec.go.jp)