10/04/20 02:06:17
鋼のように強く、軽くて安いプラスチックを開発したと、
広島大の彦坂正道特任教授(高分子物理学)と岡田聖香博士研究員らが19日発表した。
車に使えばバンパーや内装、車体の外板やガラスなど、材料の40%以上に活用できるという。
省エネや省資源、低コスト化に貢献しそうだ。
材料は、食品容器など身の回りで広く使われているポリプロピレン。
研究チームは、溶けた材料を冷やして固める際、上下から瞬時に板でつぶして延ばすと、
材料の中に微小な結晶がたくさんでき、それが一方向に並んで強く結びつく構造が生じることを発見した。
この結果、引っ張る力に対する強度が普通のポリプロピレンの約7倍、
鉄鋼やステンレスの約半分に高まった。
厚さを2倍にすれば鋼板並みの強度を確保でき、重さは4分の1で済む。
また、繰り返し曲げても割れにくく、ガラス並みに透明にもできる。
彦坂教授は「この方法ならつぶす工程が加わるだけで、町工場でも簡単に製品に使える」と説明する。
大人2人が両端を強く引っ張っても切れない「鋼並み」のプラスチックの薄板。右が彦坂特任教授
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記事引用元 : mainichi.jp 2010年4月19日 20時56分 更新:4月19日 21時2分
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