【脳】臨死体験(人生が走馬灯のように駆け巡った・まぶしい光を見た等)の原因は血中の二酸化炭素濃度かat SCIENCEPLUS
【脳】臨死体験(人生が走馬灯のように駆け巡った・まぶしい光を見た等)の原因は血中の二酸化炭素濃度か - 暇つぶし2ch1:おっおにぎりがほしいんだなφ ★
10/04/10 15:17:45
臨死体験は、血流中の二酸化炭素の度が過剰に高まることが原因で起こる
幻覚症状である可能性があるとする研究が発表された。

生死にかかわる重傷を負いながらも生還した人々の中には、今までの人生が
走馬灯のように駆け巡った、まぶしい光を見た、魂が肉体から離れた、天使を見た、
死んだ家族や友人に会った、などの経験をした人が大勢いる。
そこで研究チームは、血液ガスの主要構成要素である酸素や二酸化炭素の濃度の違いが、
臨死体験という不可思議な現象が発生する一因となっていないかを調査した。
調査は、ある3カ所の総合病院のいずれかに心臓発作で運び込まれ、
後に蘇生した患者52人を対象に行われた。

心停止から蘇生までの間、血液循環と呼吸が停止すると、二酸化炭素など
血液ガスは濃度が上昇するものと下降するものに分かれる。
研究チームのメンバーで、スロベニアにあるマリボル大学のザリーカ・クレメンク・ケティス氏は、
「臨死体験をした患者は、体験しなかった患者に比べて、血中の二酸化炭素濃度が
著しく高かったことがわかった」と話す。

臨死体験をしたと報告した患者の間で、二酸化炭素以外に、性別、年齢、宗教、
あるいは蘇生までにかかった時間などの要素で共通するものはなかった。
心臓発作の後に体験する臨死は、救命治療時に投与された薬品によるという説もあるが、
今回の研究では、薬品とは関係ない可能性が大きいとしている。

二酸化炭素が実際に脳にどのように作用して臨死体験が起きるかについての解明は、
今回は研究範囲に含まれていなかったため、「その正確な病態生理的メカニズムは
今のところ不明だが、大量の二酸化炭素を吸い込んだ場合や高度の高い場所では、
血中の二酸化炭素濃度が上昇し、臨死体験に似た症状が現れることが知られている」と
クレメンク・ケティス氏は語っている。

ただ、この説を疑問視する意見もある。キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所の
精神神経科医ピーター・フェンウィック氏は、「二酸化炭素が臨死体験の原因だとする説の
問題点の1つは、心肺停止状態では必ず二酸化炭素の濃度が上昇するにもかかわらず、
臨死体験はその患者の10%にしか見られないことだ」と指摘する。
さらに、心臓発作の患者には「臨死体験のような明瞭な体験はもちろん、
意識を保つような一貫した脳活動は一切見られない」。

ロンドン大学のフレンチ氏は主な代替仮説として、「臨死体験は脳の物理的基底から
意識が分離する証拠であり、死後の世界を垣間見ているとも言えるかもしれない」との
説を挙げる。ただし、「少なくとも今回の研究結果はこのような仮説に大きく反するようだ」。

この研究は2010年4月8日発行の「Critical Care」誌に掲載されている。
(一部省略)


ソース:ナショナルジオグラフィックニュース
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
資料画像(閲覧注意):心臓切開手術の様子
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)


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