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東海村のJ-PARC(大強度陽子加速器施設)センターなどは25日、J-PARC内
の物質・生命科学実験施設に設置した「茨城県生命物質構造解析装置」の試験運用
で有機化合物の構造解析が相次いで成功し、本格運用を開始する準備が整ったと発
表した。数年後にはタンパク質の構造解析が数日で可能になる見通しで、新薬や食品
などの製品開発への応用が期待されている。
同日県庁で記者会見した同センターなどの担当者によると、装置は県から委託された
同センターと茨城大が共同で開発し、08年に試験運用が始まった。J-PARCで作られ
るパルス中性子を試料に照射することで、従来使用されているX線では解析が難しい水
素の位置を見ることができ、有機化合物やタンパク質の構造を詳細に把握できるのが特
徴だ。
今年度の試験運用では、うまみ成分のグルタミン酸や、DNAやRNAの構成分子といっ
た有機結晶の構造解析に成功。来年度は米国やフランス、韓国など国内外の研究機関
の実験が控えているという。
現段階ではタンパク質より解析が容易な有機化合物の解析に3~10日ほどかかるが、
今後出力と検出器の増強を重ね、13年度ごろには有機化合物で半日、タンパク質で3日
程度に分析を迅速化できる見込みという。【山崎理絵】
ソース:Yahoo!毎日新聞
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
★依頼69より