【宇宙】暗黒流動、“宇宙の外側”の証拠を発見at SCIENCEPLUS
【宇宙】暗黒流動、“宇宙の外側”の証拠を発見 - 暇つぶし2ch1: ◆EMP2/llDPmnz @透明な湖φ ★
10/03/25 14:24:49
 宇宙には「暗黒流動(ダークフロー)」という壮大な運動原理が働いている
とする理論がある。宇宙の外側に存在する観測不能な未知の構造が引き
起こしているという考えだが、その裏付けとなる新研究が発表された。

 まず2008年に、科学者たちが「数百個の銀河団が時速360万キロで同方
向に流れている」という発見を報告した。

 この不可解な動き、暗黒流動は、宇宙の質量分布に関する現在のモデル
では説明がつかない。そこで研究チームは「銀河団は既知の宇宙の外側に
ある物質の重力によって、強く引き寄せられている」という理論を唱えたのだ
が、これには疑問の声も上がっていた。

 今回、同じチームが、この暗黒流動の影響が以前の報告よりもさらに遠く、
地球から25億光年以上離れた宇宙まで及んでいることを発見した。

 研究責任者でアメリカ、メリーランド州にあるNASAゴダード宇宙飛行センター
の天体物理学者アレキサンダー・カシリンスキー氏は、「さらに2年分の有効
データの精査を続け、前回の2倍の数の銀河団を追跡調査した。その結果、
暗黒流動の存在と、それが同一方向の流れであることを確認した。確固たる
一貫性のある流れのようだ」と話す。

 今回の発見は、「ビッグバン直後に、物質の塊が既知の宇宙の外に押し出
された」という理論の新たな裏付けとなる。これが正しいとすれば、私たちの住
む宇宙は“多世界宇宙(multiverse)”というさらに大きな宇宙の一部ということ
になる。

 カシリンスキー氏のチームが暗黒流動の存在に初めて気づいたのは、銀河団
内部のガスと宇宙マイクロ波背景放射(CMB)との相互作用を研究しているとき
だった。CMBはビッグバンのわずか38万年後に放射されたマイクロ波とみられ
ており、現在も宇宙を飛び交っている。

 ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機(WMAP)のデータから、CMBが銀河
団内部のガスを通過するときの微小な温度変化を観測できるという。

 この通過時に銀河団内部のガスによってCMBの光は散乱する。地球の大気に
よって光が散乱し星がきらめいて見えるのと似ている。だが、銀河団はCMBと相
対的に移動しているため、散乱した光はドップラー効果でさらに歪められる。この
歪みがWMAPデータで温度変化として現れるため、これを調べれば銀河団の移動
方向と速度を解明できるというわけだ。

>>2に続く

ソース:ナショナルジオグラフィック
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)

★依頼49より


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