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植物の細胞内で、内容物が高速流動する仕組みの一端を
京都大理学研究科の西村いくこ教授(植物分子生物学)、
上田晴子研究員たちのグループが解明した。
細胞内にできた「レール」に沿って小胞体が「列車」のように動き、
ほかの小器官を巻き込むことで高速流動しているという。
米国科学アカデミー紀要で23日に発表する。
植物細胞内では、タンパク質の合成などで働く小胞体や葉緑体、
ミトコンドリアなどの小器官が1秒で細胞内を数周する速さで動いている。
酵素などの反応促進のためと考えられている。
細胞骨格タンパク質アクチンが細胞内にレールを形成し、
その上を小さなモータータンパク質ミオシンが動いていることは分かっていたが、
内容物全体をどのように動かすのかは謎だった。
西村教授たちはシロイヌナズナの細胞で実験した。
ミオシンを作る遺伝子の働きを止めると、細胞内に膜状、
網状に張り巡らされている小胞体も動かなくなり、
アクチンのレールはばらばらな向きになった。
ミオシンは小胞体に結合してレールに沿って小胞体を走らせる「車輪」と
「動力」の役割を果たすとともに、ミオシンが動くことでレールの向きが揃い、
流動が高速化すると考えられる。
西村教授は「小胞体は植物細胞内で最大の表面積があり、
他を巻き込んで全体を流動させるのに都合がいいのではないか」としている。
京都新聞
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
京都大学(スレ立て時点でこの情報は無い)
URLリンク(www.kyoto-u.ac.jp)
PNAS(別ソースでは掲載は本日付になっていない)
URLリンク(www.pnas.org)