10/03/19 22:18:30
ゴムのように伸び縮みする上に強度も高い、鉄を主成分とする形状記憶合金を
田中優樹東北大研究員(組織制御学)らの研究チームが開発、19日付の米科学誌
サイエンスに発表した。
田中さんは「支柱に使えば、震度7級の地震でも倒壊せず、傾いても自然に復元
する建物が可能になる」と話している。
形状記憶合金は、加工しにくいことが実用化への難点で、素材の改良が続いていた。
チームは、鉄やニッケルなどからなる従来の形状記憶合金の成分を一部変更。
熱処理を加えて、結晶が同じ向きにそろうよう工夫した。
その結果、これまでの形状記憶合金より約2倍の伸縮性を持つ合金ができ、10%
程度変形させても元に戻った。強度はステンレスより高い上、板状への加工なども
しやすいという。
この合金を使った建物は、5倍の制震機能が得られると試算。ほかに、血管に入れる
ワイヤなどの医療用器具としても期待できるとしている。
共同通信(19日06:20)
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