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火星長期閉鎖実験のクルー、陸上サバイバル訓練
March 13 - 2010 - 火星
ロシア生物医学問題研究所(IMBP)は3月11日、有人火星探査ミッションのシミュレーションとなる、
長期閉鎖実験「マーズ500(MARS-500)」のクルー候補11名に対し、陸上サバイバル訓練を実施したと発表した。
このサバイバル訓練は本来、ソユーズ有人宇宙船がタイガの森林地帯などに不時着した時を
想定したもの。クルーらは宇宙船の中にあるものや周りの材料を利用し、テントを張り、焚き火を
行い、非常食を食べながら、救助隊を待ち続けなければならない。ただ、今回の訓練はプロの
宇宙飛行士の訓練とは少し異なり、懐中電灯、ナイフ、斧などの必需品が予め提供されている。
IMBPによると、訓練は2日間にわたって行われ、無事終了したという。
「マーズ500」に選ばれたクルー候補はロシア人7名、フランス人、ベルギー人、イタリア人、
中国人がそれぞれ1名の合計11名。今後、正式クルー6名に絞られた後、2010年4月下旬頃から
始まる火星長期閉鎖実験に参加する。
今回は計520日間(約1年半)にも及ぶ本格的な長期閉鎖実験で、最初の250日間は火星までの
飛行、その後の30日間は火星での滞在、そして、残りの240日間は地球への帰還に設定され、
モスクワの研究所内に設置された閉鎖施設の中で、地球と火星間の距離を考慮した通信時の
タイムラグなど、無重力と放射線を除いて、有人火星探査とほとんど同じ環境が再現される。
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