10/03/09 15:56:22
治療法に期待
脊髄(せきずい)損傷の症状を、神経幹細胞の移植と抗てんかん薬の併用によって
大きく改善させることに、奈良先端科学技術大学院大の中島欽一教授、
■松(あべまつ)昌彦研究員らがマウスの実験で成功した。
後ろ脚のマヒしたマウスの7割が歩けるようになった。
18日に広島市で開かれる日本再生医療学会で発表する。
神経幹細胞は、信号を伝えるニューロン(神経細胞)、そこに栄養を供給する細胞、
神経を包むさやなどのもとになるが、脳や脊髄の損傷部では大半が栄養供給細胞になり、
新たなニューロンはほとんど作られない。
グループはこれまでに、抗てんかん薬として使われているバルプロ酸が、神経幹細胞の
ニューロンへの変化を促すことを発見した。
今回、脊髄の傷ついたマウスの損傷部に、遺伝的に同系の胎児マウスから採った
神経幹細胞を移植し、バルプロ酸を注射すると、6週間後には21匹中、15匹が
後ろ脚を使って歩けるまで回復した。幹細胞の移植だけでは後ろ脚は少し動くものの
体重を支えられず、バルプロ酸だけでは、ほとんど動かないままだった。
詳しく調べると、神経幹細胞を移植してニューロンに変化するのは1%以下だが、
バルプロ酸を併用すると約20%まで向上。断裂した神経回路を、新たな複数の
ニューロンがリレーするように再建していた。
■松研究員は「拒絶反応のない自分のiPS細胞(新型万能細胞)から神経幹細胞を作れば、
有望な治療法になりそうだ」と話す。
■=木偏に青
ソース:読売新聞
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