10/04/11 04:01:05 +XeFOU7s
>>657
釣られるのも楽しいから釣られてみる。
どうやって速度を落とすかが問題。
今の軌道から地球周回軌道に入るとなると、3~4km/sくらいは減速がいる。
イオンエンジンのΔVは1日1-2m/sくらいだから、数年かかるね。
しかも金日点付近以外での減速は地球ランデブーに貢献しにくいから
フル加速し続けることはできないので、実際はもっとかかりそうだ。
それに、3-4km/sとなると、さすがにキセノンも尽きてしまう。
地球スイングバイ減速も、一度では無理だろうし、結構時間かかりそう。
ヒドラジンスラスタ使うなら短時間で可能だが、500kgのはやぶさの減速には
900kg弱のヒドラジンがいるねえ。打ち上げロケットに要求される性能は3倍弱になる。
もちろん、惑星におろすのが探査機とかだと、たくさん燃料使ってでも
周回軌道に乗ってからおろすのはあり。火星探査機とか。
この場合は
オービターも着陸機も必要だから周回軌道に乗る必要がある
でかい着陸機を大きなシールドに包んで惑星間軌道からダイレクトに突っ込ませるのも大変
(周回軌道からならそれほど大きくならない)
火星探査機の軌道からならはやぶさの地球周回軌道入りよりはだいぶ楽(1.6km/s程度)
対するはやぶさの場合は、
周回軌道に乗る必要は基本的にはない
地上に到達させるのは小さなカプセルであり、分厚いエントリカプセルに包んでもそう大きなものにはならない
帰還軌道から周回軌道に移るための減速量がでかい
周回軌道に乗りたくてもそんな燃料積めない
から、周回軌道ではなく大気減速が有利という話になる。
そもそも減速に大量の燃料使うよりは、利用できるものなら燃料いらずの大気減速を利用した方がいいわけで。
将来的には周回軌道入りのために大気減速を利用することもあるかもね。
・・・今年、木星で有人宇宙船がエアロブレーキを使うはずだったのにw