10/03/17 23:52:39 s1KnimAF
>>144
>下に凸どころか、これxの係数が負になってる=下向きの関数じゃないか。
それはエクセルの近似式をそのままコピペしたんで「3E-05x2」は「3×10^(-5)x2」の意味だよ。x2の係数は正。
>>145
>上空で冷えた事を対流の原因とするなら、降りた空気は地表温度より低くないといけない。
高所から降りてくる空気は大抵地上より暖かいですが何か?だから(一般に)対流が熱を運ぶことができるわけで。
極循環の上昇気流は北緯60度位のところから来るわけで、極地に比べりゃ温度も湿度も高い(内陸除く)。
そこで持ちあがった上昇気流はどこかで降りなきゃならんわけで、極上空で冷えるから、そこに向かって落ちてくる。
対流の大本は熱移動なわけで、気温+潜熱が同じくらいになるまでは対流は起きるよ。
北緯60度あたりの冬の平均気温は-10℃くらいか?であれば、現在-25℃くらいの北極が+12℃されてもまだ大丈夫だろ。
別な言い方をすれば、対流が止まるってことは、北極の気候がより低緯度の地方の気候と同じになったってことだよ。
>北極の夏に斜め入射する海のアルベドと太陽輻射と放射冷却の差が全て水温上昇に使われるとしてさ。
だ・か・ら、それ以外の熱量も効いてくる、って話を何度もしてるんだけどね。
自分が何を指摘されてんのか分かってないんだな。
>夏にどれだけ蓄積されて、それが何日持つのかをね。
「熱の蓄積がなかったら、もっと寒くなる(現状)」に比べて「熱が蓄積されるからマシになる」という話をしてるんだよ。
きみは、「これまでの北極の気候は平衡状態、つまり年間では熱量の収支は±0」ということを考えていない。だから変な計算になる。
まあ、北極点での熱収支を放射に限り適当に計算してみる。簡単にするため、季節は0℃の夏と-25℃の冬しかないとするよ。
冬場の地表からの放射は約215W/m2(放射率は面倒なので黒体とする)。約2割が温室効果によって返されるとして172W/m2の赤字(43W/m2照り返し)。
一方、夏は地表からの放射は315W/m2、温室効果によって約3割が返されるとして220W/m2(95W/m2照り返し)。
地上に入射する太陽光線は173W/m2程度、これに吸収率がかかるわけだが、
夏の間、氷が張っている状態ではアルベド0.8として35W/m2、氷が溶けていればアルベド0.2として138W/m2が熱になる。
つまり、夏にも北極点に氷が残っている状態では夏でも(35+95-315)=-185W/m2、氷が溶けていたら(138+95-315)=-82W/m2が熱収支。
ということで、北極に氷が残っていると、年間平均して約180W/m2程度の赤字(夏185、冬172:夏-冬は同じ長さとして計算。)
しかし、北極はどんどん冷えているかというとそうではなく、平衡を保ってきた。つまり、低緯度からの熱輸送がこの赤字を埋めてきた。
で、夏に氷が溶けたらどうなるかというと、夏の熱収支が185W/m2の赤字から82W/m2の赤字になり、約103W/m2改善される。
夏に大気や海流が変化しないとしたら(気温は同じ0℃だし)、この分が北極の熱収支に上乗せされ、さらに氷を溶かす。
約103W/m2ってのは、太陽が沈んで0℃の海面から失われる220W/m2の約半分。つまり、夏は5割伸びて、冬に氷が張るのが遅れる。
以前に夏-冬が各々6カ月続いていたとして、夏が9カ月、冬が3カ月になる。その分、平均気温が高くなる。
また、実際の季節では氷が張る時期が遅れることで、次の夏がさらに長くなるという正のフィードバックがある。