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◇マイクロ波でロケット発射に成功 東大が実験、燃料を節約
電子レンジなどで利用される電磁波の一種「マイクロ波」を照射し、そのエネルギーで
模型のロケットを発射することに小紫公也東京大教授(宇宙推進工学)らのチームが成功し
15日、神奈川県相模原市で開催中のロケット開発のシンポジウム
(宇宙航空研究開発機構主催)で発表する。
今回は初歩的な実験だったが、実用化できればロケットに搭載する燃料を激減させ、
機体の小型化、低コスト化につながるとしている。
ロケット下部の凹面鏡のようなへこみにマイクロ波を下から照射し、
一点に焦点を結んだマイクロ波が空気を瞬間的に約1万度まで加熱し、
爆発的に膨張した空気がロケットを押し上げる仕組み。
実験では、電子レンジの約千倍の電力に当たる600キロワットのマイクロ波を当てたところ、
重さ126グラムの金属製ロケットが1・2メートルの高さまで跳ね上がった。
実用化までにはより高出力のマイクロ波の照射方法や機体の姿勢制御の手段など
検討課題は多いが、理論的には宇宙への輸送手段として十分に利用可能だという。
小紫教授は「今後20年以内に、高度3万6千キロの静止軌道に約100キロの物を運べるまで
性能を高めたい」と話している。
2010/01/15 00:02 【共同通信】
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