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2010/1/12讀賣
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動物で最長、アジサシの渡りは毎年8万キロ
【ワシントン=山田哲朗】
カモメの仲間のアジサシは毎年、北極と南極の間を8万キロメートル以上も
移動していることを欧州の研究チームが突き止めた。
これまで考えられていた距離の倍で、動物で最長の季節移動という。
米科学アカデミー紀要に11日、発表する。
研究チームは2007年夏、北極圏のグリーンランドなどで繁殖する
キョクアジサシ(体重約120グラム)70羽の足に、日照時間を記録する
小型機器(約2グラム)を取りつけた。このうち11羽を翌年捕まえて機器を回収した。
アジサシは秋に繁殖地を出発。
北半球の冬にあたる季節を南極周辺のエサ場で過ごし、春には、大西洋上を吹く風に乗って
S字を描くように北極圏に帰郷した。移動距離は往復で約6~8万キロ・メートルに達し、
1日670キロ・メートル飛んだ個体もあった。星の位置や地磁気、においを頼りにルートを決めるらしい。
グリーンランド自然資源研究所のカールステン・エーバング博士は
「極域はエサが豊富なため、信じられない距離を往復する価値があるのだろう」としている。
(2010年1月12日09時02分 読売新聞)