10/01/06 15:07:32
川や湖に生息するニホンウナギなどは、浅い海に生息し姿が似ている
アナゴやハモ、ウツボより、外洋の深海に生息するシギウナギなどに近いことが分かった。
東京大海洋研究所と千葉県立中央博物館の研究チームが、ウナギ目(もく=科の上の分類)
などの計56種について、細胞小器官ミトコンドリアのDNAを解読し、進化系統を明らかにした。
研究成果は6日、英王立協会誌バイオロジー・レターズ電子版に発表された。
ニホンウナギの成魚は、太平洋のマリアナ諸島西方まで回遊し、やや深い所で産卵すると
みられることが、水産庁の開洋丸が昨年行った調査などで判明している。
なぜ遠くまで産卵しに行くのか、長年の謎だったが、もともと祖先が外敵の少ない
熱帯の深海を生息場所としていて、次第に餌の豊富な川や湖に進出するようになったと
考えられるという。
海洋研の西田睦教授によると、1億年ほど前は、大陸の形や位置が現在とは違い、
ニホンウナギの祖先が生息していた深海から、陸の川や湖への距離が近かった可能性がある。
ニホンウナギは近年、養殖用の稚魚「シラスウナギ」が不足。親ウナギに産卵させて
卵から育てる完全養殖技術が開発されたが、まだ市場に安定供給できる状況ではない。
親ウナギの性成熟や産卵、ふ化後の成長を詳しく解明する上で、深海の近縁種の生態も
手掛かりになると期待される。
ソース:時事通信社
URLリンク(www.jiji.com)
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