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太陽の間近を通る彗星(すいせい)が、太陽に飛び込んで蒸発してしまう珍しい様子を米航空宇宙局(NASA)
と欧州宇宙機関(ESA)の太陽探査機SOHOが撮影し、5日発表した。
とらえられたのは、太陽のすぐ近くを通過する軌道を持つ「クロイツ群」と呼ばれる彗星の一つ。
大昔に大きな彗星が多数に分裂してできたと考えられており、その一つが3日、尾を引きながら太陽に
接近して消えた様子がはっきりわかる。
彗星が太陽のすぐ近くを通過するときは、太陽に落ち込むか、蒸発すると考えられているが、太陽の光が強すぎて、
日食時以外はその様子は観測できない。
1995年に打ち上げられたSOHOは、太陽の光をうまく遮って「人工日食」を起こすコロナグラフと
呼ばれる装置を備え、今回のような現象を観測できる。
動画はSOHOのウェブサイト(URLリンク(soho.esac.esa.int))で見ることができる。
[朝日新聞]2010年1月6日11時4分
URLリンク(www.asahi.com)
探査機SOHOが撮影した、彗星が太陽に飛び込む瞬間(左)。
実際は白黒だが、見やすくするために赤く着色処理してある。
白い円は太陽の光球の大きさを示す(SOHO、米航空宇宙局、欧州宇宙機関提供)
URLリンク(www.asahi.com)