09/12/11 16:13:33
コンピューター囲碁の実力は、確率を重視した「モンテカルロ法」の採用で近年、
急速に進歩しているといわれる。11月下旬、東京都内で開かれたコンピューター大会で、
トップクラスの2プログラムがプロに6子局で挑んだ。その腕前やいかに。
■強い「三段」、コウ苦手?
「第3回UEC杯コンピュータ囲碁大会」が11月28、29の両日、電気通信大で5カ国・地域の
31プログラムが出場して開催され、優勝した「KCC囲碁」と3位の「Zen」がプロとの
エキシビション対局に臨んだ(準優勝の「勝也」は置き碁への対応が万全でないため辞退)。
「Zen」は今年のコンピューター・オリンピアードで優勝した日本のプログラムで、
秋にそのプログラムを搭載したソフト「天頂の囲碁」が発売され、話題となっている。
青葉かおり四段との6子局が上図。右下黒18までの進行は白に隅を与えて損だったものの、
鄭銘コウ(てい・めいこう、コウは王へんに皇)九段が「その後はほとんど言うことなし」と
評価するほどの打ちぶり。左下白57に手を抜いた右上黒58は小さく見えるが、60、62と攻めた
姿勢が一貫している。最善とは言えないまでも、白63に黒64と反発して66、68で
右辺を召し捕ったのはお見事。上辺を攻めながら地をかせぐ進行も見応えがあった。
だが、「黒が厚そう(勝ちそう)な局面」(鄭九段)でヨセ勝負へ移った時、左上で後手を引いて
左下白149と抜かれたのが大きな失点になった。白165のコウ仕掛けに黒166と逃げるなど
終盤に乱れ、青葉四段の勝利に終わった。
もう1局は北朝鮮の「KCC囲碁」が鄭九段と対戦した。鄭九段は自身でもプログラムを作成する
コンピューター通。変則的な打ち方でコンピューターの腕前を試し、コウの絡む戦いで逆転勝ちした。
2局ともプロの中押し勝ち。昨年は青葉四段がフランスの「Crazy Stone」に7子局で完敗したので、
進歩を続けるコンピューターに対し、人間が踏みとどまった格好だ。どちらもコウをきっかけに
プロが勝機をつかんだ。青葉四段は「プロのような手を打ってくるし、崩れることもあまりない。
強いアマ三段くらいの実力がある」。鄭九段は「コンピューターは確実に強くなっている。
もう一度打ったら、勝てる自信はありません」と振り返った。
>>2へつづく
ソース:asahi.com
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6子 Zen 白 青葉かおり四段 1―181手・以下略、白中押し勝ち
153ツグ(74)、168コウ取る(82)、171同(149)、174、177各同、181ツグ(82)
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黒 KCC囲碁 白 Zen 1―75手・以下略、黒中押し勝ち
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