09/12/09 17:15:09
AMラジオが聞こえにくいという声が住民から出た大阪市中央区の
超高層マンション(54階建て、高さ209メートル)で8日、原因を探る調査があった。
「高さが影響しているのでは」との見立てははずれ、階層に関係なく聞こえにくいことがわかり、
最近主流の建物の構造が影響している可能性が浮かんだ。
防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さん(58)が「大地震などの災害時に情報源となる
ラジオが聞こえないのは問題」として調査した。各階のエレベーターホールと、
29階と48階の共有スペースで電波の強さと受信感度を調べた結果、屋上では
全局はっきりと聞こえたが、エレベーターホールでは各階とも在阪民放は聞き取れなかった。
共有スペースではベランダで受信できても室内では雑音しか聞こえなかった。
NHKはどこでも受信できた。
鉄筋コンクリートはAMの電波を通しにくいという。住民の苦情を受け、このマンションを
訪れたことのある民放局の技術担当者は「柱がベランダに張り出した最近主流の
アウトフレーム構造の影響で、電波がより手前で遮られてしまうのかもしれない」と話す。
NHKより周波数が高い民放の電波は、障害物による影響を受けやすいという。
また、日本民間放送連盟ラジオ受信環境ワーキンググループの主査で、
ニッポン放送の三浦洋技術局長は「都心では様々なノイズが集積している。ハイテク家電など
室内にもノイズが増え、電波に影響している」という。
渡辺さんは「阪神大震災では、聞き慣れたパーソナリティーの声で励まされた被災者も
多かった。共聴アンテナなどの対策が必要だ」と指摘。東京での本格的な調査も検討している。
ソース:asahi.com
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