09/12/08 10:29:32
天文学者たちは、はるか彼方に、「やがて自分が入居する銀河」を生み出している最中の
ブラックホールを発見した。
このブラックホールは、近くの銀河に向けて、ジェット噴流と高エネルギーの粒子を
送りこんでおり、これに誘発されて、通常の銀河の100倍という速度で星の形成が
行なわれている。
学術雑誌『Astronomy and Astrophysics』に掲載された論文の主執筆者である
David Elbaz氏は、プレスリリースで、「われわれの研究によると、超大質量ブラックホールは
星の形成を誘発して、自らが入る銀河を『建設』することがある」と述べている。
「この関連性から、巨大なブラックホールがある銀河ほど星が多い理由が
説明できるかも知れない」
地球から約50億光年にあるクエーサー『HE0450-2958』は、超大質量ブラックホールから
エネルギーを得ている。HE0450-2958 は、これまでわかっているその他の
クエーサーと違って、それを取り囲む銀河が見あたらず、天文学者はこのことに
頭を悩ませてきた。HE0450-2958 は、塵で暗くなっていて、取り囲む銀河が
見えないのではないかと、天文学者は考えていた。
[クエーサーは、非常に離れた距離において極めて明るく輝いているために、
光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のような点光源に見える天体。
クエーサーの正体に関するこれまでの最も有力な説は、クエーサーは
大質量ブラックホールをエネルギー源に持っており、クエーサーの強力な光度は、
大質量ブラックホールを取り巻く降着円盤のガスや塵が、ブラックホールに
落ち込む時の摩擦によって生み出されていると考えられてきた]
>>2へつづく
ソース:wiredvision
URLリンク(wiredvision.jp)
アーティストが描いた『HE450-2958』とその周辺
URLリンク(img1.wiredvision.jp)
HE450-2958の合成画像
URLリンク(img2.wiredvision.jp)
Astronomy and Astrophysicsに掲載された論文(pdfです)
URLリンク(www.aanda.org)
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