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◇アタカマ望遠鏡成果、天の川銀河のガス鮮明に
東大などの研究グループは3日、南米チリにある標高5640メートルの高地に建設した
アタカマ望遠鏡で、天の川銀河の中心にある冷たいガスがブラックホールの方向に
引っ張られていく様子を、地上から初めて鮮明にとらえることに成功したと発表した。
望遠鏡に取り付けた中間赤外線カメラでの初観測の成果。
このカメラは惑星が誕生する前段階でガスが集まりだし、
わずかに熱を帯びた状態を観測できる手段として注目されているが、
赤外線は大気中の水分に吸収されてしまうため、地上からの観測は難しかった。
望遠鏡を高地に建設したことで、大気の影響を最小限にできたという。
観測したのは、地球から約2万4000光年離れた天の川銀河の中心に近い部分。
マイナス170度ほどの低温のガスやちりの固まりがあり、
それがブラックホールのある方向に引っ張られ、ゆがんでいる様子が撮影できた。
代表の吉井譲・東大教授は「今後は地球のような惑星ができる様子を詳細に観測していきたい」
と話している。
(2009年12月3日12時10分 読売新聞)
▽記事引用元
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YOMIURI ONLINE(URLリンク(www.yomiuri.co.jp))
観測された冷たいガス。ブラックホールの方向(上)に引っ張られている=東大提供
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