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火星のクレーターに湖、鉱物から確認
Victoria Jaggard
for National Geographic News
November 27, 2009
火星にはかつてミシガン湖(約5万8000平方キロ)ほどの大きさの湖が存在していたかもしれない。
その証拠となる鉱物が、火星の南半球にある衝突クレーターの内側に
“バスタブリング(浴槽の水際にに残る湯垢の輪)”状に残っているのが発見されたのだ。
“化石湖”の化学構造を研究する場所として、このコロンブスクレーターが最適であることになる。
研究を率いたコーネル大学のジェームズ・レイ氏によると、水路の跡と思われる地形の存在や、
三角州だったことをうかがわせる堆積物などを手掛かりに、これまでに数百個のクレーターが
化石湖の候補として挙げられている。
しかし、NASAの火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)から新たに送られてきた
画像から、水がないと形成されない含水鉱物である粘土と硫酸塩が交互に重なった地層が
コロンブスクレーターにあることが明らかになった。
「オーストラリア西部にある、酸性度が比較的高く塩分が濃い湖の中にも、コロンブスクレーターと
同様の鉱物が見られるものがいくつかある」とレイ氏は語る。さらに、このクレーターは、
地下水だけを水源としていたと考えられる数少ない化石湖の候補のひとつだという。
「雨が流れ込んでいたとしたら水路があるはずだが、コロンブスには無い」。
コロンブスクレーターができたのは、
約46億年前から35億年前まで続いたノアキアン期という温暖湿潤な時代である。
これまでは、付近の水路や何層にも重なった岩石の露出部などから、ノアキアン期に隕石の
衝突でできたグセフクレーターが化石湖の湖底部分の典型と考えられていた。
(>>2以降に続く)
▽記事引用元
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
NATIONALGEOGRAPHIC(URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp))
火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)が撮影したコロンブスクレーターの周縁部の拡大写真。
クレーターの内側に粘土と硫酸塩の層が光輝く“バスタブリング”を形成している。
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