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エンジン不調で一時地球帰還が危ぶまれ、19日に復旧を果たした小惑星探査衛星は
「はやぶさ」という愛称を持つ。国産衛星にはそれぞれ、たいよう、のぞみ、かぐやなどの愛称があるが、
誰がどうやってつけているの?【元村有希子】
1970年以来、日本が送り出した衛星は50基超。
「MS-T4」「EXOS-C」などの正式名称は覚えづらいため愛称で呼ぶ。
日本初の衛星「おおすみ」は、たび重なる失敗の末の念願成就だった。
内之浦射場(鹿児島県)がある大隅半島にちなんで、当時のロケット責任者、
玉木章夫(ふみお)氏が命名した。打ち上げ後の会見で披露すると、
地元の人が「ありがとうございます!」と叫んだ--と当時の記録にある。
以来、愛称をつける習慣が定着した。
愛称は、計画にかかわる研究者間で募り、トップが決めてきた。
「でんぱ」(電波)「たいよう」(太陽)など直接的な名もあるが、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣技術参与は「優しい語感が漂う大和言葉が多い」と話す。
火星探査衛星「のぞみ」(98年)も一例だろう。
トラブルで火星の軌道に入ることはかなわなかったが、
初の惑星探査機開発に苦闘した関係者の思いを込めた。
「新幹線と同名だからJRに通告しなくていいか聞いたら、西田篤弘(旧宇宙科学研究所)所長が
『新幹線の100倍速いんだからいいだろう』と言ったのを覚えてます」と的川さん。
最近は、衛星に親しみを持ってもらおうと愛称公募も定着した。
その一つ、地球観測衛星「だいち」は、約700キロ上空から自然災害による地形変化などを撮影。
月周回衛星「かぐや」は、地球から見えない月の裏側などのデータを地球に届けた。
現在JAXAは、来年度打ち上げ予定で全地球測位システム(GPS)の精度向上を目指す
「準天頂衛星」の愛称を募っている。
JAXAの阪本成一教授が「その奮闘を見守ってほしい」と話す「はやぶさ」は、
来年の帰還に向け、現在地球を目指す。03年に打ち上げられ、小惑星「イトカワ」に到達し、
金属球をぶつけて地表の破片を地球に持ち帰る任務を負う。
上空から狙いを定め、獲物をつかんで飛び立つハヤブサのイメージから命名された。
事前投票では「アトム」が圧勝。「鉄腕アトム」が打ち上げと同じ03年生まれで、
自律航行する同衛星をロボットに見立てた案だったが、「原爆を連想させる」とお蔵入りになった。
一方、今秋、国際宇宙ステーションに物資を届けた日本初の無人補給機「HTV」に愛称はない。
JAXAは「使い捨てだから」と説明する。
使い捨ての国産ロケット「H2A」は、デビュー(01年)に合わせて
99年、公募で「金太郎」という愛称が内定したが、前身のH2ロケットはトラブル続きで、
命名が見送られた。
毎日jp
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打ち上げ前に公開された月探査衛星「かぐや」
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※依頼がありました。
スレリンク(scienceplus板:93番)