09/11/18 22:57:47 BE:248379089-2BP(135)
グーグルのインフル予測に「予想以上の成果」 研究者らの調査で判明
米検索大手グーグルが無料オンラインサービス「インフルトレンド」で提供中のインフルエンザ流行予測情報と、
医療関係者らによる発生動向調査の結果がほぼ一致していることがニュージーランドの研究者らの調査で分かった。
調査結果は11月5日付の医学誌「ユーロサベイランス」に掲載された。
新型ウイルス(H1N1型)は41年ぶりの世界的大流行(パンデミック)となり、病室確保に備える各関係機関は
流行情報を切実に必要としている。1年前に登場したグーグルのインフルトレンドの目的は、医療データを利用
したシステムより早く大流行を特定することで、検索に用いられるキーワードを使って流行を追跡している。
調査に当たったニュージーランドのオタゴ大学の公衆衛生医師、ニック・ウィルソン氏は「相関関係を調査中だが、
従来の調査システムを補完するに値するほど、予想以上の成果を挙げている」と述べる。
ウィルソン氏らはインフルトレンドの情報と3つのインフルエンザ発生動向調査システムの結果を比較。
一般開業医(GP)のネットワークを基にした動向調査も含め、今年3月29~10月4日のデータを分析した。
通常、ニュージーランドでインフルエンザが流行するシーズンは6~8月だ。
その結果、インフルトレンドの情報は、5月3日以降のGPにおけるインフルエンザと疑われる疾病の発症率
上昇時期とほぼ一致。ピーク時期に関してインフルトレンドは、GPの結果より1週間早い段階で7月第2週と予測し、
実際にニュージーランドで入院や集中治療室の利用のピークと一致したという。
ウィルソン氏らは、調査機関がダウンするほどの世界的大流行や、軽度の患者が通院を控えた場合、インフル
トレンドは重要な役割を担うことになるだろうと指摘。「そのため、今後も同サービスに対する検証が望まれる」としている。
グーグルの慈善部門、グーグル・オルグはウェブ上で「関連するキーワードの検索件数と従来のインフルエンザ
発生動向調査のデータとを比較したところ、インフルエンザの流行時期に合わせて多くのキーワードの使用回数が
増加することが分かった。関連キーワードの検索件数を合計することにより、インフルエンザの流行状況を国や
地域ごとに予測することができる」と述べている。
インフルトレンドは現在20カ国、38の言語で提供されている。
(ブルームバーグ Jason Gale)
産経新聞
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
Interpreting “Google Flu Trends” data for pandemic H1N1 influenza: The New Zealand experience
Eurosurveillance, Volume 14, Issue 44, 05 November 2009
URLリンク(www.eurosurveillance.org)
Google flu trends
URLリンク(www.google.org)