09/11/16 23:44:05
◇潰瘍性大腸炎の3遺伝子発見=日本人患者1400人を調査-免疫調節する新薬期待
腹痛と下痢、下血を繰り返す難病、潰瘍(かいよう)性大腸炎の発症リスクを高める
3種類の遺伝子が、日本人患者約1400人の調査で初めて見つかった。
理化学研究所と札幌医科大、東北大、九州大などの研究チームが
米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に16日発表した。
潰瘍性大腸炎は自己免疫疾患に近いと分かり、
大腸での免疫反応を調節する新薬の開発が期待される。
潰瘍性大腸炎は厚生労働省指定の特定疾患。
理研によると、昨年の国内患者は約10万4000人で、過去10年間でほぼ倍増した。
食事や腸内細菌群に含まれる何らかの物質(抗原)に対し、
免疫反応の異常が生じて炎症が起きると考えられてきたが、
遺伝子レベルでは解明されていなかった。
理研の久保充明チームリーダーらは、
患者計1384人と健康な3057人の全遺伝情報(ゲノム)を解析して比較。
その結果、(1)免疫反応を促す「FCGR2A」遺伝子(2)13番染色体上の未知の遺伝子
(3)消化物から水を吸収する「SLC26A3」遺伝子-の変異が発症に関与していることが判明。
変異が特定のタイプの場合、発症リスクはそれぞれ1.6倍、1.35倍、1.3倍高かった。
(2009/11/16-04:58)
▽記事引用元
URLリンク(www.jiji.com)
時事ドットコム(URLリンク(www.jiji.com))
▽関連リンク
Nature Genetics
Published online: 15 November 2009 | doi:10.1038/ng.482
A genome-wide association study identifies three new susceptibility loci for ulcerative colitis in the Japanese population
URLリンク(www.nature.com)