09/11/09 18:31:18 BE:2588652689-2BP(55)
小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン異常について
平成21年11月9日
宇宙航空研究開発機構
小惑星探査機「はやぶさ」は平成22年6月の地球帰還に向けて、第2期軌道変換を実施中でしたが、
11月4日(水)(日本時間)に、作動していた主たるイオンエンジン1基(スラスタD)の中和器の劣化による
電圧上昇により、自動停止していることが確認されました。
以降、同スラスタの調査及び復旧を試みてきましたが、現時点では、まだ再起動に至っておりません。
JAXAでは、現在、探査機の状況を確認するとともに、地球への帰還に向けた対策について
検討を進めています。検討結果がまとまり次第、あらためてお知らせいたします。
【注】「はやぶさ」は主推進装置として4台のイオンエンジン(スラスタA~D)を搭載しており、
各スラスタの状態は以下のとおりです。第2期軌道変換ではスラスタC,Dの2基で
地球への帰還を計画しておりました。
スラスタA:打上げ直後に動作不安定等があったため、運用を休止中。
スラスタB:中和器の劣化による電圧上昇があり、運用を休止中。
(平成19年4月以降)
スラスタC、D:それぞれ中和器の劣化による電圧上昇の傾向が生じている。
なお、スラスタCについては現在停止中であるが、稼動することは確認している。
JAXA プレスリリース
URLリンク(www.jaxa.jp)
小惑星探査機「はやぶさ」
URLリンク(www.jaxa.jp)
はやぶさのイオンエンジン(スラスタA~D)
注)イオンエンジン3基稼働時の想像図です。
URLリンク(www.jaxa.jp)