09/10/15 17:20:54
英国に拠点を置く北極研究チーム「カトリン北極調査」と
世界自然保護基金(WWF)は十五日、北極海での実地調査を踏まえ、
北極海の夏季の氷は今後十年以内に大半が解け、二十年以内には
すべて消滅すると指摘する報告書を発表した。
WWFの北極研究者は、十二月にデンマークで開かれる
気候変動枠組み条約第十五回締約国会議(COP15)では、
先進国の二〇二〇年の温室効果ガス排出量の40%削減合意など、
早急な対策が必要だと訴えた。
研究チームは、今年三~五月、カナダや米アラスカ州北方の
ボーフォート海北部で約四百五十キロにわたり、海氷面や氷の内部を調べ、
調査海域の氷の大部分が凍結してから一年未満だと推定した。
氷の厚さは平均一・八メートルで、来年の夏には解けてしまう程度。
この海域には以前、凍結してから何年もたった、より厚い氷が存在したという。
データを分析した英ケンブリッジ大のピーター・ワダムズ教授は、
同海域で毎年夏に氷のない水域ができることで、
「夏季の海氷が完全に消える日の到来が早まった」と述べた。
ソース:東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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